資金調達率チュートリアル

資金調達率は無期限契約市場に特有の機能であり、無期限契約と対応する現物市場との間の価格差を最小限に抑えるメカニズムとして機能します。その計算はポジション価値に関連しており、ポジション損益や清算価格にも影響を与えます。以下、詳しく見ていきます。

 

1.資金調達料決済の仕組み

デリバリー契約とは異なり、無期限契約では受渡は必要ありません。ユーザーは満期時に決済または清算する必要がなく、長期間保有できます。ただし、決済がないため、契約価格を現物価格と一致させるメカニズムが必要となります。これを「資金調達料メカニズム」と呼びます。簡単に言えば、 無期限契約はこのメカニズムを使用して、契約価格を現物価格に連動させます。

資金調達料はロングポジションとショートポジションの間で支払われます。プラスまたはマイナスの資金調達率によって、ロングポジションまたはショートポジションのどちらが手数料を支払うかが決まります。手数料はすべてユーザー間で決済され、プラットフォームは請求しません。資金調達料がプラスの場合、ロングポジション(価格上昇に賭ける)が資金調達料を支払い、ショートポジション(価格下落に賭ける)が資金調達料を受け取ります。資金調達率がマイナスの場合、ショートがロングに支払います。

 

2.ポジション損益および清算に対する資金調達料決済の影響

1.原理:

1.1 ポジション損益への影響

資金調達料の決済時に、次の2つのシナリオが発生する可能性があります。

ユーザーAが資金調達料を支払い、ポジションの損失となります。

ユーザーBが資金調達料を受け取り、ポジションの収益となります。

つまり、資金調達料決済がポジション損益に直接影響することを意味します。ユーザーが資金調達料を支払う必要がある場合、そのポジションは損失を被ることになります。

1.2 清算への影響

前述のように、資金調達料を支払うとポジションの損失となり、ポジション証拠金が減少します。証拠金が維持証拠金を下回ると、清算がトリガーされます。したがって、資金調達料の決済が直接的に清算を引き起こすわけではありませんが、ポジション証拠金に影響を与えます。

資金調達料の支払いを継続すると、ポジション証拠金が維持証拠金を下回り、強制的に清算される可能性があるため注意が必要です。

2.計算:

資金調達料 = ポジション価値 x 資金調達率

ポジション価値は、資金調達率決済時のマーク価格によって決定されます。

例:

BTC/USDTの無期限契約について、ユーザーAは0.01 BTCのロングポジションを保有しており、資金調達率決済時のマーク価格は5,000ドル、資金調達調達率が0.01%とします。この場合: 

ポジション価値 = 0.01 x 5,000 = 50 USDT

資金調達料 = 50 x 0.01% = 0.005 USDT

資金調達率がプラスの場合、ロングポジションはショートポジションに支払います。ユーザーAは0.0005 USDTの資金調達料を支払い、同額のショートポジションを保有するユーザーBは0.0005 USDTの資金調達料を受け取ります。

注意事項:インバース契約では、ポジション価値 = 1 / マーク価格 x 数量 となります。

3.ポジションリスクを制御する方法:

資金調達料の決済はポジション価値と連動しており、正の相関関係があります。ポジション価値が大きいほど、支払う、または受け取る資金調達料が多くなります。大きなポジションを保有している場合は、資金調達料決済がポジションに与える影響に注意を払う必要があります。

ヒント:

1.資金調達料の決済時間を避け、早めにポジションを決済するようにします。

無期限契約では8時間ごと、それぞれ05:00、13:00、21:00(UTC+9)に決済されます。資金調達料の支払いが収集される正確な時間は、最大20秒変動する場合があります。 資金調達料の支払いまたは受け取りが必要になるのは、決済時にポジションを保有しているユーザーのみです。決済前にポジションが決済された場合、資金調達料の支払いや受け取りは必要ありません。

KuCoinは、各契約の資金調達率履歴の表示に対応しています。詳しくは、こちらをクリックしてください。

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2.高レバレッジでの注文は避けることをお勧めします。

初心者は、ポジションリスクを妥当な範囲内に抑えるために、最大5倍のレバレッジにとどめることをお勧めします。

 

3.安定した裁定取引のための資金調達料メカニズム活用方法

資金調達料は支払うだけでなく、受け取ることも可能です。そこで、安定した裁定取引のために資金調達料を継続的に受け取るにはどうすべきでしょうか。その答えとして、低リスクで長期的な利益を得るために使用できる資金調達率裁定戦略(デルタニュートラル戦略)があります。これにより、分散投資やヘッジが可能になり、変動率の低い市場でも利益を上げることができます。

つまり、異なる取引市場で無期限契約のショートポジションと現物取引/信用取引/デリバリー契約のロングポジションを同時に建てることで、資金調達率裁定取引を実現できます。一般的な裁定戦略には、無期限契約と現物取引/信用取引の組み合わせ、または無期限契約とデリバリー契約の組み合わせが含まれます。特定の裁定取引操作の詳細については、別の記事で解説します。

無期限契約と現物市場の間の基本的な裁定取引やマルチプラットフォーム契約アプローチなどの戦略を検討する場合、資金調達率の2つの利点を活用することが鍵となります。各取引戦略にはリスクが伴うため、自分の好みに合った戦略を選択し、独自の投資ルールを確立し、リスクを効果的に制御することが重要です。

 

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